富士登山記 2日目

2009.8.17

ざわざわとどこぞのお兄さんがいろんな人を起こしている。
「○○トラベルの○○様〜」などなど。
多分夜12時位かな?
私は、1時間位寝たような気がする。

夜2時。いよいよ私たちも起きて出動開始!
寒そうなのでフリースを着て、下にレインを穿いて、ニット帽をかぶってヘッドライトを装着。
山小屋の方に朝ご飯のお弁当と水をもらって、いざ出発〜!結局3時頃。

真っ暗な中、きわどい岩場を登って行く。
明るいうちは下までクリアに視界が開けてて恐かったけど、暗いほうがなんだか恐くない。
しかし、ずいぶん岩場がはげしい。こりゃ、怪我人がでるのも分かる。みんなこんな場所を登ったなんてすごい。と人ごとの様に思う。



ひたすら、ひたすら、ひらすら登る。
暗くて危険&どうせ写らないので写真はない。



そしてようやく8合目に到着。


気がつくと空が・・


もともと山頂でご来光を見る事にはしていなかった。
ご来光渋滞を避けるためと無理して頑張りすぎて高山病にならないために・・。


とはいえ、まだ行ける、まだ行ける!となるべく上を目指す。


たしか4時45分頃。
みんながその場に座りだした。

私達も、ご来光の瞬間に備え、一度荷物を降ろしてその場に座る。

空がどんどん明るくなってくるにつれ、

「やばいやばい!」

「ついにくるぞ!!」

「くる〜〜〜」

「キャー!どうしよー!」



・・とか言いながら10分位騒いでた。。何回「ついに!」と叫んだ事か。
でも、思えばこの時がテンションがマックスに盛り上がってた。





そして、ついに





写真ではあらわせないピンク、赤、オレンジ。
初めて自分より下から登ってくる太陽を見た。
この光景とみんなとの感動はずっとずっと忘れないと思う。




さーて、これからいよいよ山頂目指して出発だ!!!

ここからはまたしばらく砂利道、ジグザグ道が続く。
ゆっくりゆっくりまた一歩一歩進んで行く。


ようやく着いたのが・・
八合目元祖室。。

まだ八合・・
でもまだまだ元気な私たち


ここで、もらったお弁当を食べる。


中のトイレに貼ってあった絵
・・・。



その後、またジグザグでようやく着いたところが、

・・本八合目。八合目からいつ抜け出せるのか〜〜!!!

ここで、なんと!ルー大柴と出会う!!
テレビカメラも同行している。
なに?24時間テレビとかじゃないよなぁ・・。
手を振ったら、笑顔で手を振り返してくれた☆いい人だ〜



そんなサプライズもありつつ、さぁ行きますよ!9合目はどこだ!!
砂利砂利・・



で、次に着いたのが・・
八合五勺!!!!!!!!!NO〜〜〜!!
終わらないエンドレス八合地獄

焼印はしっかり押してもらいます。



いいかげん砂利道は飽きたから、そろそろ岩場でもいいね、なんて言っていたら・・
あれが九合目か?と思われる鳥居が見えた。


そして、見ての通りご希望の岩場が続く。
山頂が遥か彼方に見えているのに、この岩場がけっこう長い!
登っても登ってもなかなか近づかない。
さっき岩場がいい、って言った人誰だっけ・・


そして、九合目というのは一体なんだったんだといえば、
白い鳥居ではなくて、小さな祠であった。。
精神的達成感の為にも、八合五勺あたりを九合目に。。どうかお願い。





途中で倒れ果てて倒れている人多数・・


寝ちゃっている人も多数・・




ここまできたんだから絶対に登頂したい!!
確実に一歩一歩前に進める。






そしてそしてついに山頂へゴーーーーーーーーーーーール!!


やった・・
一緒に来たみんなも続々とゴール。
初心者だけで、よく全員登りきったね!!
みんな揃って登頂できた事がなによりもうれしかった。
そしてルー大柴に山頂でまた会った!
そして突然軽い頭痛が・・これがうわさの高・山・病・・!?


最後に、登頂にある浅間大社奥宮で、金剛杖の一番上に最後の刻印を打ってもらう。
これだけは焼印ではなく、赤い色での刻印。
夢にまで見た「富士頂上」の文字が眩しいぜ!
あとは、これからもたくさんの山に登りたいので安全祈願のお守りを買う。
メンバー全員で写真をとって盛り上がる!
山頂はたくさんの山小屋で盛り上がってて、なぜかサザンが流れていた。
好きだけどさ・・




・・さ〜てみんな大事な事を忘れていないかい?
私たちはツアーで来ているのです。
ツアーには帰りの集合時間があるのですよ奥さん!
12:50に5合目集合!!!

今何時?え〜と10:30過ぎ位か。。
あと2時間ちょっと・・?間に合うのか?多分無理。でもあきらめないで行けるだけがんばってみよう、という事で
山頂でのんびりする間もなく、下山準備へ。
砂がすごそうなので、みんなして色とりどりのレインを着込みグラサンをかけて、
ナントカ戦隊ナントカジャーみたいになっていた。素敵。


山頂でのカップラーメン、コーヒー、お鉢巡りや馬の背へ登る夢ははかなく散った。
でも、家から持ってきて会社の人にも頼まれたハガキは絶対に投函しなくちゃ!!
トイレの受付にいたお兄さんに聞いたら、ここから20分位登ったところにあると。。。。。
すいません、自分無理っす!すると、自分はそこの山小屋のものなんですけど、何十円かの手数料で、
ポストに代行で入れてきてくれるサービスがあるというではありませんか。
こうなりゃもう、金にモノいわせて(と言っても何十円・・)、ぜひお願いしたい!
これをまた下界に持ち帰るなんて絶対にいや〜〜!!
私はどこぞの山小屋のお兄さんにワイロを渡してポストへの投函を頼んだ!
これで、とりあえず最低限のミッション完了!



さ〜あとはひたすら下山だぜー!!


・・それがまた



・・歩き方のコツが全然掴めない


・・ここまで全然疲れなかったのに


・・いきなりモモにくる筋肉痛


・・超ペースダウン



・・ブルドーザーが走れる砂利道が延々延々延々・・・・・・・に続く


山小屋はない

何も売っていない

小石で滑って何度も転んだ

だんだん自分なりのコツが掴めたので、ちょっとでも早く行ってがんばってみようとみんなとはぐれ孤独の道

下の方にトイレと休憩スポットが見えるけど、なかなか辿り着かない

よって写真は全然撮っていない

足もなんだか麻痺したように、勝手に進むしかないし中途半端に止まれない

一度休んだらもう動けなさそう。



・・ようやく7合目あたりと思われる休憩スポットに着く。ここで12:50。
間に合うかもなんて、完全にお門違いですわよ奥様!!
頭痛はやっとおさまってきた。

もうあきらめきって、合流した友とゆっくり歩く。
しかしまぁ、これが長かった〜


昨日、最初に下った道を登るのがきついこときついこと。。
河口湖ルート、登りはよいけど下山道ははっきり言って、もう体験したくない。。
これから登っていく人達が希望に満ちていてキラキラ見えるよ。
みんな頑張れ!!




結局5合目に着いたのは15:00過ぎ位だったかな?
着いてコーラ飲んで休んでいたら、全員無事合流。
さ〜て、バスも行っちゃったしどうやって帰ろうかの相談。

結局、バスで河口湖駅まで行って、高速バスで横浜まで行って、電車に乗って帰りました。
教訓:ツアーは金輪際やめよう!



帰りのバスから。この2日間でやっと富士山見たって感じ
さっきまであの一番上にいたのか・・?




家に帰って、すっっごく眠いのに、私がしたことは
ルー大柴 富士山」で検索・・おいおい
それでわかったのは、私の大好きな番組、NHK趣味悠々で登山の番組をやっていたのですね!
高尾山から登って、最終回が富士山らしい!
放送日は9月のようです。録画して毎回見なくちゃ〜!


そして次の日、早番で会社に無事行けました。
そこでようやく私の富士登山が終了しました。


その後2日間位筋肉痛が辛かったけど、初めてスノボをやった次の日に比べたら全然だった。
しかし、本当に天気に恵まれた2日間でした。晴れ女伝説をまた作ってしまった・・(と自分で勝手に思ってる)
これで雨が降っていたらいろいろな場面で厳しかったかもしれない。本当に運がよかった。
今はもう、辛かった部分は全部忘れちゃって、早くまた違う山に登りたいな〜って思っている。
富士山は、また別のルートで登って下ってみたい。
今度はゆっくり、お鉢巡りや馬の背にも登りたい。





そしてそして昨日ようやく届きました。山小屋のお兄さんありがとう!

今でも、行った実感がない。